箏曲で「嵯峨の秋」というお気に入りの曲があります
平家物語の巻六の小督の局の話が素材になっています
さらでだに
ものの淋しき名にたてる
嵯峨のあたりの秋の頃
月も隈なき柴の戸に
忍びてもらす箏の音は
峯の嵐か松風か
尋ぬる人のすさびかや
駒を早めてきく時は
爪音しるき想夫恋
この季節になると、ついつい歩いている時も自転車に乗っている時も?口ずさんでしまうこの歌
とても美しい曲です
嵯峨が秋に入り一層淋しさが深まって来た
嵯峨野の奥に身を隠した小督の居場所を突き止めるため、
高倉天皇の命で仲国が探しにやってくる
峯の嵐の音か、松風の音か?
何処からか聞こえてくる箏の音が、箏の名手の小督の居所を明らかにした
駒の足を速める仲国
あの曲は想夫恋
この時小督は尼になるために大原に移る前日であった
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さて今日から娘の秋休みが始まりました
娘が夢を見たというので聞いてみたら、
木造りの電車に乗ったとのこと
イス席も木製、フロアーも木
電車は赤がアクセントで、窓から見える森は紅葉がとても綺麗だったというのです
娘は、これは正夢かも!とトロッコに乗りに行きたいと言い始めました
娘と過ごせるのは秋休み中ほとんどこの日だけだったので、
急遽初めて嵯峨にトロッコに乗りに行きました!
紅葉までは行きませんでしたが、娘の夢で見た電車の様子となかなか似ていました
びっくりしたのは、「嵯峨の秋」の”ただでさえ、もの淋しき嵯峨野の秋の頃…”に似ても似つかぬ大勢の観光客による賑わいでした… !
小督の霊?もびっくりしているかもしれません
posted by Maki F