はかま

先月能楽師の松井さんが我が家にいらした時に履いていらっしゃり、すすめられた

「はかまパンツ」。

私も袴については舞踊の時に着用したかったのですが、

紐の部分などでちょっと時間がかかるので、短い休憩時間にパッと着替えられる袴もどきがないかなあと

ちょうど思っていた時でしたので、そのことがテレパシーで届いたかな?と思うくらいのタイミングで勧められびっくり!

先月から舞踊の時間は↓このように白衣と袴パンツとあわせています。

だれも気づかなかったようです。

キュロットパンツのようにさっと履けて、参加者さんをおまたせしないので、

とても便利。

もちろん、最初から着ていければ普通の袴でいいのですが、

講習の最初はたっぷりストレッチしたいのと、わの舞の時間は西洋の体使いも入ってくるので、

いつもの軽くて薄いコスチュームが動きやすいです。

その後、休憩時間にさっとこちら↓に着替える。

和学舞踊にはぴったり?です♡

松井さん、ありがとう😃

今からまた袴パンツを持参して、舞踊に、行ってきます!

 

初めての茶の湯

「初めての茶の湯」講座参加の為、4名で京都・北山会館に行ってまいりました。

 

3名の方は現在お客様の勉強をしていらっしゃる方々で、よいお話が聴けるのでは、お家元のお好みの茶道具の展示を観賞するのも勉強になると、お誘いしましたが、なにより北山会館の気持ち良い空間を感じていただきたいなと思ったのがありました。

ところが、私自身がとてつもなく勉強になった内容で、今回参加してよかったー!!と感激しています。

まずひとつに、お家元稽古をされている内弟子さんたちのお稽古をそのまま舞台で見せていただける内容になっていたからです。

宗匠の楽しい解説につられて動揺することもなく、照れ笑いすることもなく、始終真剣な面持ちで、集中していた3名の内弟子さんたち、まるで鴨川の流れのように素晴らしかったです。 特に亭主役をされていたK先生。

宗匠の面白おかしいお話に影響されず全くぶれません。これは、どれほど点前に集中されていたかを物語っています。だからあのように安定した美しい点前ができるのだと思いました。それはお連れした3名の方にも伝わったようでした。

お家元げいこでは薄茶点前の稽古しかされないそうです。毎回毎回何年も何十年も、淡々と続く薄茶稽古。どれほどの大事な基礎が薄茶点前に詰まっているかということです。

お茶を作って飲むなんて簡単なことではないですか。

なぜそんなに長い間稽古を積むの?

なんで右手、左手、足さばき、そんなに大事なの?

そんなこと、なんでもいいのではないの?

どうして「お茶を点てる」というの?「お茶を作る」ではないの?

宗匠の問に、宗匠からの答えは講座中はありませんでした。

「日日是好日」の映画にもあったように、生を受けた私達に与えられた時間というものの経過と共に、

わかることがあるようですよというほのめかしはありました。

自分を振り返ると私もその通りと感じました。

最初のころわからなかったこと、今、自分なりの、講座中で上がった問の答えがあります。

その答えらしいものは、将来変化していくのかもしれないししないかもしれません。時間の経過と共に様々な人生経験、積み重ねがあり、たどり着いている私なりの答えです。インターネットで答えが検索できるかもしれません。私なりの答えをどなたかに言葉で伝えることは出来るかもしれません。でも、そのネットの答えや私の言葉が他の人の心に腑に落ちるかどうか、それはその人それぞれの時間の経過と共に積み重ねてきた経験によります。

だから宗匠は、まずやってみること、続けてみること、を言われます。

1時間半の素晴らしい講演の後は、お茶をたてるミニワークショップに参加できるとのことでした。

おちょぼを一つ口に頬張りながら自服する。

とっても楽しかった!とみなさん。

宗匠も内弟子さんたちに混じって私達をリードしてくれ、とても和気あいあい。

 

 

最後に、呈茶席で歓談しながらの喫茶タイム。

この日は嘯月のかるかんと、柳櫻園。

ほっと一息、美味しい美しいものをいただきながら、みなさんの今日の体験の感想をきかせて頂く時、

私はとっても幸せに感じました。

有意義なひとときを、ありがとうございました。

またご一緒してくださった方々、お付き合い、ありがとうございました。

来年もまたこの「初めての茶の湯」講座が開催されるなら、

あの人もこの人も一緒にいけたらいいなあ😃、喜ぶだろうなあ、と想像しながら帰路につきました。

奈良へ

主人のお誕生日のお祝いに、奈良に誘いました。

お昼に、「白」というところで和食ランチをいただきました。

和の落ち着いた設えは、土壁の包み込むような優しさが特徴で、癒やされました。

季節を感じさせてくれ、とてもヘルシーなお食事をいただいた後、

(↑壁に飾られているのも季節の和花)

奈良駅の方面からずっともちいどの方を歩き、鹿さんの沢山いる奈良公園を通って、

志賀直哉邸に着きました(歩くのにはかなりの距離でした😪)。

ここはずっと気になっていましたが、

なかなか来れていませんでした。

建築の好きな人だったらきっと好きだろうと思い、

入場したら大正解!

主人はとても興味深くあちらこちらを拝見していました。

外国人を奈良にお連れするときはおすすめの場所です。

和の住宅をゆっくりしっかり拝見することができます。

また、志賀直哉さんは洋のデザインもところどころ取り入れたので、

いくつかの部屋は和と洋が融合していて、きっと興味深いはずです。

それだけでなく、茶室も作られていて、飛び石や蹲のある中庭も風情があります。

 

高畑、、、京都・山科で生まれた志賀直哉さんが、移り住んでみたいと思うのもわかります。

山々が美味しい空気をもたらす落ち着いた住宅街、

奈良の古い文化財や自然が豊かで、

「東は春日山の原始林、北には春日の森を透して飛火野の緑の芝生が展開するという、

静かな奈良の町の中でも特に風光明媚な屋敷町」です。

 

喜んでもらえたようで、よかったです😃

映画村

娘が学校の演劇発表で頑張ったプチお祝いに、お願いされていた「京都太秦映画村行き」を実行しました。

 

私にはさっぱりわからない催し物がちょうどあり、娘はそれがお目当てで、わかる人にしかわからない法被を着て、

わかる人にしかわからないポーズをとって嬉しそうにしている人たちが沢山来ていて、娘もそのうちのひとりでした😲

↑普通の人は意味がわかりませんよね…?

 

セッティングされた部屋(場面)で、こんな箱を背負って嬉しそうにしている人もうろうろしています。

わかる人にはわかる、とっても意味のある箱(あるいは箱を背負うということに意味がある?)らしいです。

私もその箱に入って写真を撮れと言われたので、

わけもわからず箱に入…れませんでしたので、腰掛けただけですが。

なにがそんなに嬉しいのでしょう(笑)

がまの油の油売りの演技のほうが、私には断然分かりやすかったです(笑)

 

お侍さんが普通に歩いていたり、江戸の町並みが身近に感じられるのは、面白いと思いました。

 

とにかく10月というのにとっても暑い日でしたが、娘に喜んでもらえてよかったのではないかと思った一日でした。

秋の色

もうすぐ寒露を迎えるというのに、まだ汗ばむ日が多いこの頃ですね。
食材や草花からは、それでも深まりゆく秋を感じます。
先日、沢山の真っ赤なお林檎が届きました。
甘酸っぱい香りは、色々なイメージを引き出してくれます。
紅茶の美味しい季節でもあり、秋の果実を使った焼き菓子のお茶タイムも、
うれしいひとときです。

体験レッスン

今日、テーブルスタイル茶道の体験レッスンに、お一人滋賀からいらしてくださいました。

とても素敵な方でした。

 

学生時代にお茶を学ばれたことがおありとのこと、

リビングにも床の間のような場所を設けてみました。

 

もう10月なのに、この暑さ? というような日でしたので、

和菓子やお抹茶のお話をさせていただきながら、

主菓子の前に冷やしておいたゼリーを召し上がっていただき、

その後主菓子のいただき方、干菓子のいただき方をしてみました。

その後お抹茶を召し上がっていただきました。

テーブルスタイルでのお点前についての質問を沢山いただき、

私もとても楽しくすごさせていただきました。

暮らしや環境についての興味の共通点も多く、お話も尽きませんでした。

このような御縁、とてもありがたく感じます。

遠いところから、本当にありがとうございました!!

 

今月の設え

長板

染付葡萄棚皆具 風炉薄茶、濃茶点前