上映会第一部ほぼ満席となっています

先日、2月26日に開催させて頂く上映会のお知らせをさせていただきましたが、

第一部がほぼ埋まってきており、あと若干名しかお席が残っていません。

また、第二部も半分以上のご予約をいただいています。

第一部、第二部もご希望の方は、早めにお席の確保にご予約のご連絡をお願いいたします。

スカルマさんのご来訪がとても楽しみです…!

金柑が美味しい季節ですね。

沢山野生の金柑を譲っていただいたので、今月は拙宅にいらした方々に金柑ティーを振舞いました。

私も娘と一緒に、金柑の甘露煮でケーキを焼き、豆乳チャイとでほっとティータイムをしました。
Snow in Kizugawa, photo by Maia Findlay Jan, 2023

茶道研究会

今日は入門者が集まる研究会の日でした。

まず楽しみで、香の聞き方をしました。

茶の湯の聞香について…

表千家七代如心斎のときに制定された茶の湯の式法の中に、

且坐(さざ)という式法があります。

且坐では、懐石を除いた茶事の、花を入れる、炭をつぐ、香をたいて、客が聞く、濃茶を点てる、薄茶を点てるという

一連の流れを、5人が分担して行います。

そのうち今日は、香をたき、客が香炉を回して聞くというのの割稽古を行いました。

写真のように、桑の長盆の上に、聞香炉と、重香合、銀葉鋏、香箸を仕組みます。香炉には、火をおこした香炭団を埋めて、聞き筋を一本つけています。 重香合は、一番下の段が焚きがら入れになっており、二段目に銀葉、三段目に香木の入った香包みが入れてあります。

香元は繊細な道具を扱うので、お濃茶点前などで身体、指先が安定してきた頃に体験していただいています。

香炉を押し頂いてから聞くので、一期一会の気持ちが込められていることがわかります。

堀内宗心宗匠の「且坐」(茶の湯の修練2)では、このような説明書きがありました:

香道では、香の香りをかぐことを、「香を聞く」と言い表す。

「聞く」とは、全身全霊で集中し、五感を研ぎ澄まして物事を観賞するときに使われる言葉。

温められて立ち上る香木の香りを一心に聞くように心がける。

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香合の拝見が初めての方々がいらしたので、その後、私が炭点前をさせていただき、

みなさんには炭点前を見ていただき、香合の客の拝見をしていただきました。

みなさんお正客さんを上手に真似ていらっしゃいました。

炭点前の後は、Lさんに、習事の一つ、長緒の濃茶点前をしていただきました。

写真を撮っていなかったので、
「習事八箇条」より拝借しましたが、
長緒とは、こんなに長い緒を持つ茶入の仕服のことです↑
仕服には、短緒と長緒があり、通常は短緒ですが、
お許し物の稽古で長緒の扱いを学びます。
濃茶の主菓子 「卯年の夢」

研究会の最後は、七事式の一つ、「数茶」をいたしました。

数茶は七事式のうちで席中でお菓子を頂くことの出来る、一番和やかな式法です。

楽しいですが、場があまりゆるむのは、稽古の目的をはずれてしまうとのことで、

古いかたちでは、お菓子も莨盆も出さずに無言でする厳しい数茶もあったそうです。

あくまでも七事式の修練の一つということを忘れずに挑むということが、宗心宗匠の本に書かれていました。

数茶では、写真のような、十種香札のうち人数分の客札と、「一」の札を、折据に入れて使います。

写真を撮り忘れて片付けてしまったので、七事式(茶の湯の修練4)から拝借しました。

数茶で使うお菓子は、中菓子というもので、本の写真でも、先生のお稽古でも、「松風」が使われていました。

半生菓子のことを中菓子というのでしょうか。

有機本みりん、お気に入りの国産の純粋はちみつ、Jさんからいただいた10年ものの熟成みそなど、

好きな材料を入れたかったので、私は手作りしました。

5時を回っていました… みなさま、長丁場、本当にお疲れさまでございました…!

今日初めて研究会に参加されたKさんが、最後のご挨拶で「盛り沢山ですね」と仰っていました。

やはりベテランの方々が入る師匠のところのような研究会と同じ量をしようとすると、

そうでない私たちの社中は時間がかなり延びるので、お疲れになると思いました。

次回からはもう少しすることを調整して研究会を行おうと思います。

睦月の稽古とご挨拶

今月前半のお茶の稽古では、新年を寿ぐ設えで、みなさまをお迎えしました。

毎年のように、結び柳に裏庭の紅白の椿を添え、丸三宝には、奥田さんの育てた無農薬の橙をお供えしました。

お茶では、食べずに象徴のように、果物の実を菓子器に乗せて出すことがあります。

客も一礼して押し頂き、見るだけです。「み菓子」と呼ばれます。

「み」とは、身体の「身」、そして本質を見る目を養う「見」、また実りの「実」などの意味が色々掛けられていると聞いたことがあり、

お正月に床の間の中央にたった一つ飾られるのが、なんとも私は好きです。

写真右よりの床柱に掛けてある青竹花入は、なんとわの舞仲間のTさんが、

お忙しい中切ってきてくださったものです…!

本当に、ありがたいです。

写真はないのですが、玄関の門松も、お寒い中、青竹に新調してくださり、

みなさまがお入りになる場がそれだけでなんとも瑞々しく新鮮な空間に変化していました。

このようにして場を一緒に整えていって下さる方々のお気持ちに、感謝で一杯です。

今年の初稽古は、紹鴎棚の薄茶です。 

詫びた小間には使われませんが、こういった少し華やかな節目の広間のお席に合います。

棚の襖を開閉したり、水指を棚から出すタイミングなど、

集中していないと難しいものがありますが、お稽古を積んで身体が覚えていきます。

睦月は縁高で…当会での定番です。

それぞれの重がカチッとはまっていないので簡単にずれやすく、

体の軸をしっかり立ててはじめて、美しい姿でお客様にお持ちすることが出来ると思います。

干菓子は干支煎餅と、可愛らしい袋につつまれた鈴懸製「りん」。

毎年初稽古を迎え、ご来場のみなさまのお元気なお姿に、

無事1年が巡ってきたことをしみじみと感じ、ありがたさがこみ上げてきます。

今年のお茶も、教室とあっても、みなさまには共室という意味でとらえていただきながら、

自らご一緒に学んで参る所存です。

私は、皆様が点てていらした一服一服の、かけがえのない時間を振り返っていました。

今年の抱負をご家族でシェアされましたでしょうか?

私は、娘に何度も聞かれ… 細かいことは色々とあるのですが、

やはり一期一会を大切に過ごしていけたらなあというのが今年の抱負です。

なかなか知らずのうちに皆様にご迷惑をお掛けしていることがあったり、

行き届かないことも多々あり、皆様の広きお心にいつも支えられています。

そんな私ではありますが、本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

”Wave in Shizuoka” Photo by Maia Findlay, Dec.2022

和文化でお正月!のご報告

睦月も終わりに近づきましたが、お正月イベントのご報告を少しだけ…

センター1階の一角をお借りして、お正月の雰囲気漂う設えをさせていただきました。

運搬にご協力いただいた職員の方々、社中の方々、本当にありがとうございました。

こんなふうに、当日社中の方にお点前をしていただきました。

お茶の点前やお琴の音色に興味を持つ子どもたちがちらほら…とても聡明な質問をしてくださったり、こちらが驚かされました。初めて見る、触ってみる、という子どもが多かったです。

いつかこの日の日本の伝統文化のことや雰囲気を,懐かしく思い出してくれるでしょうか。 

2Fで高砂を舞う能楽師・松井美樹氏。

私も午後の部に少し入らせていただきましたが、講座がとってもわかりやすく、思いっきり謡えて身体も心もすっきりしました😃

イベント終了後は、社中のKさんの点てて下さったお茶で、

松井氏とおつかれさまの至福の一服…

「五臓六腑に染み渡る…」 

松井先生がつぶやいて、思わず吹き出しそうになりましたが、

その時の私たちには、ほんとうにそんな感じでした。

お菓子の銘は「松の雪」。とても美味しかったです。

来年させていただくことになったら、ここをもっとこうできたらいいね、とか、

色々反省を交えながら。

奈良や京都に行くと、

お正月はお抹茶とお菓子を3〜4倍近くのお値段でお祝いする人が多い中、

遠出できない市民の方々に、新年のご健勝をお祈りしながら

僅かなご負担で上質なお茶菓子を召し上がっていただける場ととらえ

開催させていただいた和文化でお正月。

小さな場ですが、それはThink Globally, Act Locally!(私の座右の銘)の貢献を通し、

私たち一人ひとりの内の大きな実りにも繋がっていくのではないかと感じています。

挙手して下さった社中の方々お一人お一人にも心から感謝いたしております。

上映会のお知らせ

大寒波、みなさんいかがお過ごしでしょうか。 

大雪で被害に遭われている方々のニュースも入ります。心より御見舞申し上げます。

しばらく更新ができていませんでしたが、

来月当会イチオシの素敵なフィルムの上映会を、地元で開催させて頂くことになりましたのでお知らせさせてください。

インドから一時帰国している、ジュレー・ラダック代表のスカルマさんにもお越しいただき、ゲストトーク付きです。

さらに、スカルマさんのお手製チャイが振る舞われます。


当会では、なるべく地産地消を意識して目に見える生産者さんとのつながりを大事にしていますが、

この感動的な映画を観ると、さらにさらにそのことの大事さを痛感します。

あまりにも素晴らしいフィルムなので、京田辺で2回目の上映です。

以前の上映会:

パドマの方は私もまだ観ていませんので、楽しみにしています。

ご都合合いましたら是非いらしてください。

心よりお待ちしております。

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京田辺 上映会

日時:令和5年2月26日(日)

場所:京田辺市立南部まちづくりセンター2F 多目的ホール

第1部 10:00~11:45
ラダック 氷河の羊飼い(映画 74分)

大人 2000円

高校生以下 500円​

​監督:Stanzin Dorjei Gya/2015年/74分

“幸せを創れるのは自分の心だけ”

​壮大な自然の中たった一人で数百頭の家畜たちと共にたくましく生きる羊飼いの女性ツェリンの暮らしを追った作品。

人と自然とのつながりや、心の在り方などを深く考えさせられる作品です。

​世界最高峰アウトドアドキュメンタリー映画祭BANFFマウンテンフィルムフェスティバルでグランプリ受賞。国内外で数々の映画賞を獲得し、高い評価を得ています。

第2部 13:30~15:00
パドマ 
天に祈りを届ける少女(映画 52分)

大人 1500円

​高校生以下 500円

制作:Stanzin Dorjei Gya & Christiane Mordelet /2018年/52分

標高4300mにあるギャ村では、開発の進むラダックの中で今も伝統的な生活が営まれています。

主人公のパドマはこの村に住む12才の女の子。昔の話を聞かせてくれるおばあちゃんが大好きで、妹のカスキートと一緒に川へ水汲みに行ったり、馬の世話をしながら毎日を過ごしています。

この冬、パドマは五体投地をしながら僧院へと向かう行事ゴチャックに初めて参加することを決めます。

厳しい自然環境の中で家族や友人たちと助け合いながら成長していく少女を描いた温かな作品。

それぞれ上映の後にインドから一時帰国中のスカルマが映画やラダックに

ついてお話させていただきます。

現地に住むスカルマのトークをお楽しみに。

​お問い合わせ・お申し込みは、julaykoho@gmail.com 河岸佳子まで

件名 「京田辺市 ラダック映画上映会」と書いていただき

①お名前

②人数

③メールアドレス

④ご希望の回(1部・2部)

​お支払いは現地でお願いします。

お申し込みが多くなった場合、先着順とさせていただき、

お断りすることがあります。

当日ラダックの物販も行います。

ご参加いただいた方には、スカルマ特製の温かいチャイをどうぞ。

NPO法人ジュレー・ラダック


協力:京田辺伝統芸能伝承研究会

kyotanabe.denntou@gmail.com

詳細:https://www.julayladakh.org/general-1

https://www.julayladakh.org/general-1